1月17日、最愛の父が亡くなりました。
昨年6月に二度目の脳出血で倒れ、一度も家に戻ることなく闘病の末亡くなってしまいました。
59歳の早すぎる死でした。
入院中の父は飲み込むことが出来なかったので、食事も取れない、水も飲めない状態で、とてもかわいそうでした。
生前、食べることがとても大好きだった父。
特に、甘いものには目がなかったものでした。
私と妹は、小さい頃からお菓子作りが大好きだったので、父がいつも味見をしてくれていました。
私たちが作ったお菓子をとてもおいしく食べてくれるので、とても作りがいがあったのです。
亡くなった今、父の写真の横には、絶えず甘いものが供えられています。
毎年、自分で手作りするほど大好きだった、『かしわ餅』。
好物のお饅頭にようかん、おはぎ・・・。
妹が供えた、バレンタインのチョコレート。
父が喜んでいる姿が目に見えます。
私は、最近お昼ごはんや、夕飯を作っていると、必ず、父の好きだったものを思い出します。
昨日もお昼にナスとトマトのパスタを作っていたのですが、父が大好きなパスタでした。
父にも取り分け、食べてもらおうと祭壇に供えました。
料理って、つくづく、人の思い出があるものだなあと実感しました。
その人のために思い、作り、食す。
普通に食べている食事が、こんなにも意味があるものだと初めて考えました。
台所に立つたびに、父との思い出が次々とよみがえってきます。
しばらくは、その思い出に浸りながら料理をします。
そして、毎日、父の祭壇の前には、父の好物が並びます。
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