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食卓がだんだんと賑やかになってきました。
避難生活からやっと落ち着いて生活が出来るようになると、食卓も徐々に以前と同じようになってきました。
避難している時は、おにぎりやパン、カップラーメンばかりで、何といっても野菜が不足していました。
その反動なのか、子供も私たちも野菜が食べたくって仕方ありません。
スーパーや直売所には、春野菜がずらりと並んでいます。
春キャベツ、新玉ねぎ、スナップエンドウ、完熟トマト、どれもみずみずしくて体にすぐ吸収されるように感じます。
新鮮な野菜を一口食べるたびに、今までは感じなかった『食のありがたみ』をつくづく感じています。
今でも、被災地では食糧が行き渡らず、大人も子供も栄養不足になっているとテレビで知りました。
『みずみずしい野菜を食べさせてあげたいなあ』と心の底から思ってしまいます。
毎日、新聞やテレビで放射能の情報を気にして見ています。
ちっちゃい子供たちを守るためには、私はどういう行動をし決断をしなくてはならないのか。
「ただちに健康への被害はない」という政府のコメントは全く信じられない今、いったい誰の言葉を信じていいのかが分からないのです。
今は、ただ自分の直感をたよるしかありません。
子供たちを守るのは、いつも子供のそばにいる母親なのだから・・・。
住んでいる県営住宅から20分弱くらいで着いてしまうほど近かった、湯の山温泉…
たくさん温泉がありますが今日来たのは『希望荘』という温泉です。日帰り温泉できるのが嬉しい!!
ここの温泉は、お風呂からの展望がすばらしいのです。
四日市市内をはじめ、海までの大パノラマが楽しめます♪
うちのボクちゃん達も大喜び。
露天風呂から見た風景もとても解放感があって気持ちがいいです。
でも、しだいに黒い雲がかかり始め、あっというまにどしゃ降りの雨になってしまいました。
少し経つと、雨雲が下の方にかかり風景がゼロに。
せっかくいい風景を見ながら、温泉につかりたかったのに〜残念でした…
でも、久しぶりのいい気晴らしになりました！
中学校の初めての授業参観です。
のびのび、明るい中学校で生徒たちから『こんにちは』とたくさん挨拶が聞こえてきます。
玄関の扉に手書きのポスターが張ってありました。
被災地から遠く離れた三重県でも、被災地を応援してくれています。
こちらの中学校では人権問題を重要視し、特別授業なども組まれ勉強しているそうです。
ですから、私たち原発の事故で避難してきた家族にとっては、とても温かい目を向けてくださっています。
学校のこと以外でも、何か不安なことや困ったことがあったときはご相談くださいと何度もお声をかけていただいています。
学校との関わりってこんなに大事で心強いんだと再認識しています。
初めて来た土地でとてもいい学校に巡り会えたこと、本当に幸せに思います!!
子どもが大好きな砂遊び。
川内村に戻れたら、子どもに砂で遊んできていいよって言えないかもしれない。
微量の放射能と言えども、子ども達が吸い込むかもしれないと思うと…
国は今すぐ健康に被害はないと言うが、本当に大丈夫なのか信用できません。
小さい子どもがこの先、ふるさとに帰ってくることが出来るのでしょうか？
近くの公園を一時間位、ウォーキングしています。
川内村にいたときもパパと一緒にウォーキングをしていました。
今現在、川内村でそんなことができるはずもありません。
一ヶ月前の日常が羨ましく思えます。
ここ三重県の道端を歩いていると、川内村のような田園風景を見ることができます。
同じ日本いて外を歩けないところと歩けるところがあるという現実。
信じられません…
今まで、普通に生活してきたことひとつひとつが幸せだったのだと身にしみています。
四日市市の隣町に来ました。
お花見真っ盛りです…
そんな気分にはなれませんが、満開の桜を見るとホッとします。
もうすぐ、夜ノ森の桜も咲くのかなぁ…
四年生に進級した長女の四年A組です。
初めての転校で不安で仕方なかった長女でしたが、クラスの中に入るとすぐ女の子と仲良くなれたようです。
学校が無事に始まってくれれば私も一安心です。
まだまだ学校には慣れないかもしれませんが一日一日通ううちに笑顔が取り戻せると思います。
私達が住んでいる県営住宅から1キロ先に『北勢中央公園』があります。
広くて大きな公園で思いっきりはしゃぎ回って遊ぶことが出来るので子供たちは大喜びです！
今、県営住宅の三階に住んでいるのですが、産まれたときから一戸建てにしか住んだことがない子供たちにとって、大きな声をだすのはダメ、ドタバタ足音を出さないなど、今までよりかなり制約された生活を送っています。
子供たちもきっとストレスをかなり感じているのではと思い、近くの公園で大きな声をだしてはしゃぎまわってストレス発散させています。
青空のもと、広々とした公園で遊べるなんてほんと幸せです…
何よりも、子供たちの無邪気な笑顔が見られることが。
被災地を思いながら、幸せを噛み締めました…
