福島県の避難所にいる長女の同級生のお母さんと先日電話で話しました。
『私も子供を連れて避難したいんだけど、旦那が許してくれないのよ・・・・』
『毎日、長袖を着て学校に行かせて、校庭では遊べないし、どうみたって異常な状態でしょ、子供の健康のためには、早く避難したいんだけど、旦那は政府が大丈夫だって言っているから安心しきっているの。一晩説得しても避難はだめだって・・・・・。』
と、悲しそうに語ってくれました。
『もう、離婚を覚悟しないと避難は出来ないかも』 とまで。
家族の中でも、福島県から避難することを頑なに拒む人もいるらしい。
それが夫婦間で意見が食い違ったら、本当に悲しいことです。
その人によって、何を信用し、信頼しているのか。
この原発問題をきっかけに家族間にも亀裂が走っています。
現に、私だって夫婦間で放射能に関しての認識が大きく違います。
いまだ、放射線値が高い郡山市にいるパパは、マスクもしないし、小中学生のマスク姿も見ないといいます。
福島県にいる住民は、放射線に対して鈍感になっているというか、危機感がなくなってきたというか・・・・・・・。
『全然大丈夫だって~、こんな数値だったら。健康に影響無いって~』というパパが私には信じられません。
『長崎大学の偉い先生だって大丈夫っていってるんだよ~』 その教授が一番信じられないことを言っているのに・・・。
電話で放射線について話し合うと必ず喧嘩になってしまいます。
こんな緊急時に意見が食い違うと、とても切なくなるし、虚しさで一杯になります。
この原発事故がきっかけで、夫婦仲が悪くなるケースがかなりいると私は思います。
こんな時だからこそ家族が結束すべきなのに、壊れていくなんて・・・とてもやり切れません。